ほろ酔い工芸

ほろ酔い工芸2025~3名の作家による木と陶のプレートと話題の県産クラフトジンの飲み比べ~

今年も5月17日(土)の一日限定!3部入替制、立ち飲み式での開催です。
内容:お好きなプレート1点+飲み物3種+おつまみ小盛 含む
チケット:前売=4,500円/当日=5,000円 売切次第終了
事前予約:4月17日(木)~
web予約はこちら

大麦などの蒸溜酒に、香味成分としてジュニパーベリー(ネズの実)を代表とするボタニカル(草根木皮)を加え、再蒸溜したお酒「ジン」。ここのところ、気鋭の小規模醸造所でつくられたクラフトジンが世界的なブームとなっており、長野県内でも続々と参入が見られます。
とはいえ、ジン自体にさほど馴染みがない、さらには選び方・楽しみ方がわからないという方も多いはず。好みのものを見つけたくても、飲み比べようと思ったら複数本を買わねばならず、ハードルが高い……。
そこで、今回のほろ酔い工芸は、県産のクラフトジンを飲み比べ、好みの1本を見つけてもらおうと企画しました。県内在住作家によるお皿に載せてご提供します。氷やサイダー(有料)などオプションもご用意しますので、県産のおつまみも愉しみながら、ジンの個性を飲み比べてみてください。

写真:ほろ酔い工芸2025

羽柴弦(木工)Kancraft

リズミカルな彫り目をもち、乾き物系おつまみとの相性がいい羽柴弦さんの木の器。松本市内のバーなどでも使われ、人気を博しています。

写真:ほろ酔い工芸2025

家具などの大物も手がけますが、「自分としては小さいものを作るのが好き」と羽柴さん。アウトドアシーンでも重宝される木のマグカップやお皿、カトラリー、バターケースなど、食卓まわりの日用品を定番的に作っています。カバやナラ、ウォルナットなど、木の色や年輪、質感の違いもお楽しみポイント。使い込むうちに色が落ち着いてくる様も、愛好者が多い理由です。

写真:ほろ酔い工芸2025

木工を始めてから16年が経ち、最近は自分のなかから作りたいもの、取り組みたい目標が出てくるようになったと話す羽柴さん。「これまでは何を作っていいかさえわからず、とにかく取り組んでいた感じでしたが、作ること自体が楽しめるようになった」と話します。

羽柴弦[Gen Hashiba]Kancraft
https://www.instagram.com/kancraft_matsumoto/


写真:ほろ酔い工芸2025

田中一光(陶器)田中一光製陶所

2004年に独立し、建物からDIYして松本市内にアトリエを建てたのは2006年のこと。そこから20余年が経とうとしている今、田中一光さんは「変わらないようでいて、意外と変化している。自分がやりたいものにより近づいてきている感じがします」と自身の作陶歴を振り返ります。

写真:ほろ酔い工芸2025

コロナ下で手が止まってしまった時期には、自分のものづくりに対する心の声に耳を澄ませながら、いくつものテストピースを作って釉薬などの研究に邁進。その成果もあり、「マットな質感の納得がいくものができるようになりました」と、最近はツヤのないシックな肌をもつ器を作り続けています。

写真:ほろ酔い工芸2025

昨年、5年ぶりとなる個展も開いて新シリーズを公開し、好評を博した田中さん。その最新作が手に入るこの機会も、見逃せない1日となりそうです。

田中一光[Kazumitsu Tanaka]田中一光製陶所
https://www.instagram.com/tanaka_kazumitsu/


写真:ほろ酔い工芸2025

金井三和(陶器)スミレ研究所

旅館かな、と思うような歴史と風情ある造りのご自宅の一角に、アトリエを構える金井三和さん。箸置きや壁掛けのレリーフ、人形や小物入れといった遊び心と夢のある小さな陶器をたくさん造り続けていますが、意外にも「食器はほとんど作ってこなかった」とのことなので、今回の「ほろ酔い」は、そんな金井さんの食器が手に入るレアチャンスとなりそうです。

写真:ほろ酔い工芸2025

「今回は、板の上で均一に土を伸ばして形を作る“タタラ作り”にチャレンジしようと思っているんです」と金井さん。使っているのがガス窯ということもあり、タタラは、反りが入りやすく難しいのだそうですが、ろくろでの成形と違い、手でひとつひとつ成形する分、温かみや風合いが増しそう。この新しいチャレンジに期待大です。

写真:ほろ酔い工芸2025

陶芸の工程のなかでも「絵付けと焼きの作業が一番楽しい。お菓子を焼くのと同じ楽しみです」と笑う金井さん。クッキーを作って、どんなふうに焼けるかな〜と、オーブンを覗いていた子どもの頃を思い出すのだそう。そういう気持ちで作られた物だからこそ、金井さんの作品はノスタルジックな魅力があるのだなと、納得しました。

金井三和[Miwa Kanai]スミレ研究所
https://www.instagram.com/miwakanai30/


【ジンのラインナップ】
個性際立つ県内産6銘柄のジンを揃えました。基本の1杯+自分で選んだ2種の計3種類を飲み比べていただけます。もちろん「おかわり券」をご購入いただければ、より多種の飲み比べも可能。作家の器とともにお楽しみください。

基本の1杯:野沢温泉蒸溜所(野沢温泉) の「DOSO GIN 2025」
野沢温泉村で毎年行われる道祖神火祭りをイメージし、香り付けには火入したぶなの木などを使った限定発売品。

選べる2杯:以下の中から2種類お選びいただきます
・大信州酒造(松本):岳峰松本2024
・黒澤酒造(佐久穂):白樺ジン
・芙蓉酒造(佐久):YOHAKHU
・養命酒(伊那):香の森
・仙醸(伊那):SENJOクラフトジンSAKURA

【おつまみ】
長野の味を集めた基本の小盛りに加え、確かな味わいでファンが多い西条の「西条特製 ペアリング総菜」をミニサイズにてご注文いただけます。
西条
https://www.instagram.com/tsn_nagano

文・大輪俊江
写真・モモセヒロコ

*掲載の作品およびフードはイメージです。また提供内容の一部が変更となる場合もあります。